英雄〜HERO〜

 中国映画は「グリーンディスティニー」がいまいちだったんで、あんまり期待してはいなかったんですよね。綺麗だけれど、静かすぎて、そして話が教訓めいているので。
 けれど、今回も映像の美しさにだまされて( ̄□ ̄;)!!観てしまいました。
 そして色彩の美しさにノックアウト。
 衣装はワダエミさんが担当されているようで、流れる衣装に感動。まさに布の洪水。


 今回は色にコンセプトがあるようで、黒が復讐、朱が嫉妬だったかな。他に白、青、緑、黄があったような。兎に角画面は隙がないほど美しい映像です。


 一番のお気に入りは、恋人を殺した飛雪(マギー・チャン)と主人を殺された如月(チャン・ツィイー)との一騎打ち。黄色の木の葉が舞い散って、その中での二人の勝負。如月の一方的な戦いですが、ワイヤーアクション万歳といったところ。中国にしろ香港にしろ女性が当たり前のように強いのがとても好きです。
 ハリウッドでも強い女性はいますが、ハリウッドは弱さの微塵もない強さで、基本は守られてしかるべきな女性なので微妙に違うんですよね。男性と全く遜色無く、それでいて女性のたおやかさを兼ね備える女性像は憧れです。特に飛雪が美人さん。勝ち気な性格で、プライドが高く、強い。主人公よりも寧ろ彼女に釘付け。


 アクションシーンは言わずもがなに格好いい。あり得ないと思いながらも理に適っているのが凄い。剣を交えるシーンより、受け流すシーンが好きですね。

 ストーリーは始皇帝暗殺を狙う4人の攻防。4人で心を一つにして何とか始皇帝を抹殺しようとするわけですが、兎に角、話があれも嘘これも嘘、虚偽だらけでどれが本当やねん? とやきもきします。
 とりあえず、「十歩必殺剣」というネーミングをどうにかしてください。標的が十歩以内に入ったら必ず殺す・・・まんまでまんがな。思わず、テレビに突っ込んじゃいましたよ。


 結局、暗殺は失敗。その代わり始皇帝は剣ではなく、智で世を平定しようとします。確か、居合いでは抜かずに相手を負かすのが真の強さだとか・・・。でも、始皇帝の治世って15年足らずで崩壊したなあと思うと、一事が万事塞翁が馬だなー。
 期待していなかっただけに予想以上に私的に面白かったです。


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