米沢上杉祭り


◆5月3日、当初の予定では東京のイベントに行く予定でしたが、郵便事故のせいでおじゃんに。それならば、とマイブームの戦国武将でも見に行くか、と急遽米沢に旅立ちました。
 当日、風邪からくる喉の腫れで、声が全くでない状態に(T_T)切符ですら筆談で購入。地元から米沢に行く快速は朝の一本しかないので、到着すると時代行列が見られるかぎりぎりのライン。
 さすがにGW初めだけあり、電車はかなり込んでいました。
 今年は春が遅かったので、山形は雪が僅かに残る中の満開の桜。声は出ないものの、電車からの景色はなかなか乙なものでした。
 
 さて、米沢駅到着。予想通り、時代行列は後半に差し掛かっておりました。こりゃ大変だとダッシュしたものの、体力がついていかず、結局写真を撮ったのは幕末の人・・・・前田慶次郎とか伊達政宗が見たかったのに(T_T) 後で見れるかもと思って駅に戻ったのがいけませんでした。死ぬ気で踏ん張りダッシュするべきでした。
 そして、政宗がゲットできずに凹んでいるところに更に追い討ちをかけるように、失敗を。
 愛戦士を見逃したΣ(゜□゜;)ガーン(。□。;)ガーン(;゜□゜)ガーン!!
 私が十年以上、「好きな戦国武将」の頂点に君臨している直江兼続を見逃してしまいました。
 かれは時代行列のオオトリ。米沢の英雄です。米沢では仙台の政宗並の人気を誇る彼。某とりびあで紹介された愛の兜がこの祭りの時だけ上杉神社から出されるんです。それをよりにもよって; ̄ロ ̄)!!
 別に彼はダッシュしなくても見れたんですが、何がいけないって
 上杉鉄砲隊がいけない。
 鉄砲隊が米沢駅に到着するなり、ふらふらと彼らの所に行ってしまったんです。
 その間に直江は特別所為の輿に乗って行ってしまいました。るるる〜
 
 見逃したものは仕様が無いので、到着早々来年へのリベンジを誓い、鉄砲隊演舞を観賞しました。
 あの朱の陣羽織は格好良さ三割り増しです。
 太陽は照りつけ、おじ様たちの頭も照り輝いております。
 鎧を着た鉄砲隊長さんがいろいろ解説してくれます。手馴れたものです。
 ちょうど仕事で火縄のことを調べていたので、基礎知識は準備万端。楽しく聞いていました。
 鉄砲隊の皆さんが準備をしている時に、銃口にティッシュを大量に詰めていて、、なんだぁ?と不思議に思ったのですが、どうやら威力を抑えるためだとか。まともに撃ったら、100m.が射程距離ですからねぇ。
 でも、音はすさまじいです。初めは一人一人の射撃でしたが、五人同時くらいだととんでもない音がします。私の田舎は何年か前まで狩猟がOKだったので、幼い頃は銃声で目を覚ますこともあったのですが、間近で聞いたのは初めてでちょっと感動しました。
 火縄は安土桃山〜江戸時代に作成されたものを使用しているそうで。
 てか、まだ使えるんだ・・・いい仕事してますなぁ。
 米沢での火縄製造も直江兼続が堺と国友の鍛治師を集めて盛んにしたものです。雑賀も呼んでくれれば良かったのに(笑)
 
     

           



◆さて、鉄砲演舞も終わり、いよいよ上杉祭りのメインディッシュ、川中島合戦を観戦するために、河川敷へと移動。ゾロゾロと人々が移動する道路は牛の匂いがこれでもかと漂っております。流石米沢牛。牛飯弁当が飛ぶように売れていました。私はパンを買ってきたので、牛は帰りに食べようと、すたすたと河川敷へ。
 河川敷には直江兼続の旗がこれでもかとたっております。流石米沢英雄。郵便局も出張って記念切手を販売しております。そのエネルギーを配達にも回してほしいものです。
 合戦は武田側と上杉側で観戦するのですが、上杉側が有料桟敷席となっており、既に予約していたので上杉側で観戦。お土産付きというのでなんだろうと思っていたら、「毘」とでかでかと書かれている白いクッションでした。裏には「龍」となっていて、まるでイエスノー枕(笑)階段での観戦なので、腰が痛くなるのを考えてでしょうか。多くの方が早速使用しておりました。因みに昨年は赤色だったとか。・・・恒例なのね。
 待ち時間の間に販売所を物色。直江の愛キーホルダーとか直江兼続を大河ドラマにしようというパンフレットとか愉快なものがありました。私は声の出ない中、ボディーランゲージで川中島合戦シナリオを購入(なにそれ)
 30回もやっているだけあってアナウンスも手馴れたものです。
「川沿いの方、流れ弾が当たる可能性があるので出てください」
 そりゃ大変だ。
 音声とかの機材を扱う視聴覚のスタッフは皆忍者になっておりました。

 いよいよ開始。司会進行のように武田方板垣と上杉方色部が中央で寸劇を。
 まあ、言ってみるなら河川敷を舞台とした「超スペクタクル二時間素人時代劇」と言ったところ。
 武将クラスはもう何度も演じている方々のようで、そこに募集で集まった人と米沢工業高校の生徒たち。
 米沢工業高校はどうやら「合戦」が必須授業のようです。
 それぞれ出陣の儀式を行って、いざ出陣。
 上杉方の先方が柿崎景家隊だったのですが、
 柿崎速っ!
 隣で観戦していた女性たちが即座にツッコミ入れるくらいには猛ダッシュ。
 隊長! 後ろが付いてきておりません。
 正直お腹抱えて笑いました(でも声出ない)
 この柿崎役の人は最後まで凄かったです。
 武将クラスは一騎打ちがあるのですがそれが結構面白い。
 事前に話し合っているんでしょうが結構本気。
 負けた側が敗走するのですが、柿崎はそれを追っかけていきます。そりゃもう全力疾走で。
 武田の陣営に入らんばかり。
 でも次の隊が待っているので一度撤退。
 武田軍から全力で帰ってきました。
 武田陣営と上杉陣営は150m.くらい離れているんですがね。
 因みに中央では武将の半分もヤル気のない歩兵がわらわらと混戦。
 その混戦をちょっと離れた場所で茂みから隠れて観戦している武将が一人。
 いるよなぁ・・・こんなやつ。
 合間に朱の鏑矢が上空のヘリを射落とさんばかりに大量に放たれたり、鉄砲隊がパンパン撃ったり。
 火縄は今回100発くらい軽く撃たれたのでは?
 来年の大河ドラマが「風林火山」ということもあってか、第四回と第五回川中島が混ざっていました。啄木鳥の戦法とか魚鱗の陣とか車懸の陣とかいろいろ凝っていました。
 あと、風林火山といえば「山本勘助」。
 直江實綱ぱぱと一騎打ちでした。山本勘助は川中島で戦死しているのですが、討ち取ったのって直江だったかなぁ。
 (因みにこの直江は兼続の二代前の直江家直系。先代は一部女子に絶大人気をほこる信綱)
 シナリオ作っている人がんばっているなぁ。

 最後はナレーションが入って終了。
 終了後、
 「中央で死んでいる方々、次の発砲で生き返ってください」
 というナレーションに観客は爆笑していました。
 今回、武田方と上杉方の勝ち時合戦があったのですが、武将がお客さんを選んで「えいえいおー」と叫ぶわけで。
 ちくしょー声でねぇ(出たかったらしい)
 信玄公が最初小さな女の子を選んだのですが、あのナマハゲまがいの衣装のため、女の子が号泣(笑)
 次に選んだのが若い女性だったので、さすが信玄と思いました。
 謙信公は未婚を通しただけあって、自分で「えいえいおー」と言ってました。
 でも上杉武将が連れてきたお客さんは女の子がいっぱい(笑)
 上杉は本当に女性に人気があります。
 景勝とか景虎もいたっぽいですがちょっと探せなかった(T_T) 当然、オペラグラス持参です。
 今更ですが、川中島は長野県です。

    


            


◆終了後、電車の時間もまだ余裕があったので、上杉神社と博物館に。上杉景勝展が特別展だったので観賞。信長が謙信に贈与した「洛中洛外図屏風」を見ることができました。状態良いなぁ。
 ついでにお土産もゲット。友人に「前田慶次郎道中日記」なるものを購入。原哲夫氏の「花の慶次」で有名な彼ですが、字は・・・遊び人みたいです(笑) 私は自分用に直江の起き上がりこぼしをゲット。玄関脇に政宗と水戸黄門と一緒に飾っています。
 電車も三時間の長旅になるので、牛飯弁当を購入。たくさん種類があってどれがよいのかよく分からなかったので、とりあえず、昔ながらの引っ張るとほかほかになるやつを買い、お約束どおり、引っ張って湯気で火傷しかけました(笑)「あうちっ」と叫んでも声が出ないので周りに注目されず、食べながらもくもくと「逆転裁判」をやっていました。
ま、来年は万全の状態でリベンジですね。

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